在外公館投票、漢字が久しぶりで書きにくい、在外選挙人証取得方法など

参議院選挙の公示日の翌23日に早速在外公館投票に行ってきました。

Twitterで連日政治関連のキーワードがトレンド入りしていますが、そこまで投票率の上がらない選挙。

今回はそんな政であるにも関わらず、全然盛り上がらない政治や選挙に海外から参加する方法、した感想などを書いていきたいと思います。

漢字がうまく書けない

まず、順番がごっちゃになりますが、先日の出来事を先に。

在外公館投票する際におそらく二番目に難しいと言っても過言ではないのが漢字を書くこと(一番は間違いなく近くの投票所に辿り着くこと)

日本にいる方からすれば、漢字を書くのは日常の一部だと思いますが、海外にいるとなるとその回数はめっきりと減ります。

また、日本で投票する時よりも書く量が多くなります。

日本で投票する場合、投票用紙を2枚もらって、選挙区選挙の用紙に候補者名、比例代表選挙に用紙に政党名か候補者名を書くだけでいいと思います。

一方オーストラリアで投票する場合、まず

  1. 投票所(筆者の場合、領事館)に着いたら、投票用紙をもらうための申請書と封筒に選挙管理委員会の住所、郵便番号、交付番号、日付を書きます。
  2. それを受付に提出し、そこで投票用紙2枚に加え、さらに封筒を2枚をもらいます。
  3. 投票用紙に投票する候補者名、政党名を書いたら、先ほどの封筒にそれぞれ入れます。
  4. 封筒の封をし、その封筒にそれぞれ自分の選挙区、投票者の名前、交付番号を書きます。
  5. 受付に戻り、諸々確認して問題がなければ投票終了。

と、このように結構漢字を書く量が多くなります。

漢字に間違いがないか、特に候補者名、政党名が間違っていないか毎度ヒヤヒヤします。

在外選挙人証取得方法

詳しくは外務省の在外選挙人名簿登録申請の流れから見ていただいた方がいいと思うのでここでは簡単に説明します(筆者の経験に基づく)。

  1. 渡航前に転出届を出しておく
  2. 渡航後、在留届を申請する(オンライン)
  3. 在外選挙人名簿に登録資格があるか確認
  4. 登録資格を確認したら在外選挙関連申請書一覧より必要書類を印刷して必要事項を記入する
  5. 登録申請先に赴いて書類を提出する
  6. 二ヶ月後くらいに在外選挙認証が届く

自宅に在外選挙認証が届くまでに時間が結構かかるので直近の選挙から逆算して申請するようにしましょう。

まずは試しに在外公館投票でネット投票を取り入れてはどうか

領事館が開く時間に合わせて投票しに行ったせいか他に投票している方が全然いなく職員の方が5人ほどいましたがかなり時間を無駄にしているのではないかと思いました。補選などと違い、1日だけでなく1週間以上投票期間があり、いつ誰が来るのかもわからない状態で職員の皆さんがずっとその場にいることになります。

これはもっといい方法があるんじゃないかと思います。例えば、昨今選挙になるたびに話題に上がるネット投票です。

ネット投票によるメリットはいくつかあると思っていて、一つは場所の制約がなくなること

筆者のように今後日本に帰って仕事をするどうかわからない人にとっては日本の政治はあまり関係ないですが、駐在員として来ている方にとって選挙はとても重要なことでしょう。

しかし、居住地のせいで投票しに行こうと思っても、最寄りの投票所まで飛行機に乗らないといけませんなんてことも起こり得てしまいます。海外にいても投票したい人は一定数いると思うので導入する意味はあるでしょう。

二つ目としては資源の無駄遣いを避けれること。

投票に行った際に思ったのは何人来るかもわからないのにかなりの書類が用意されていました。これはどう言ったお金で印刷されているのでしょうか。ネット投票が導入されたらかなり削ることができると思うのですが。

このように資源と場所の制約をなくせるネット投票は導入するだけの価値があると思います。また、この二つは日本国内における投票にも効果があると思うので、まず在外公館投票でこれだけ効果がありましたみたいなことを実証するために取り入れてみるべきでしょう。

それで問題が起こらなければ、日本国内でも市議会選挙など小さいものから段階的に始めていけばいいのではないでしょうか。うまくいけば、若者の投票率も上がると思いますし。

最後に、筆者の選挙区は全国的に見ても投票率がかなり低いので今回はもうちょっと上がってくれたらと思います。