落単、学部変更、はたまたコロナの影響で当初の予定が狂い、学生ビザ*1の延長が必要になっている方がいると思われます。そこでこの記事ではどのように学生ビザを延長したら良いかを見ていきます。
注意点として、筆者がビザ延長をしたのはオーストラリア国内からであり、国外からだと多少違いがあるかもしれません。
目次
ビザを更新する制度はない
現在、オーストラリアでは自動でビザを更新する制度はありません。なので、今のビザが切れる前にまた新たにビザを申請する必要があります。
ビザの申請に必要なもの
すでに教育機関からoffer letterをもらっている状態で話を進めていきたいと思います。
学生ビザを新たに申請する上で必要になってくるものは以下の通り;
- パスポート
- Confirmation of Enrolment (CoE)
- 海外留学生保険 (OSHC)
- A Genuine Temporary Entrant Statement (GTE)
- 英語力証明証
- 資金証明
- 健康診断書
一度申請している方には全てお馴染みなものだと思うので、1回目と違った点だけ説明したいと思います。
・海外留学生保険 (OSHC)
1回目の申請時はカレッジのofferと一緒にお金を払いましたが、2回目は直接お店に申請をしに行きました。スタッフにOSHCを延長したいと言ったら、難しいことは全部スタッフがやってくれ、自分がやったことといえばお金を払ったぐらいでした。保険会社のメンバーカードに加えて念の為に新しいCoEとパスポートを持っていくといいでしょう。そして、必要なことが全て終わった後でVerification Letterをもらうと思います。これはビザ申請の際に、しっかりとOSHCに加入していますよと証明するときの書類として使うのでしっかりと大切に保管しましょう。
・英語力証明証
過去2年間、英語力を証明するための有効なテストを受けていなかったので、リストのところにNoとチェックを入れましたが、無事にビザが下りました。心配な方はIELTSを受け直すなどして有効な書類を手に入れてから申請をした方がいいでしょう。
※コロナの影響で英語テストを受けられなかった場合に、テストの結果提出の猶予が認められているようです。詳しくはForm 1545の欄にある外部ページより確認してください。
筆者が英語力証明書なく申請が下りたのは学歴と経歴を事細かに書いたからかもしれません。
・健康診断書
1回目の申請時は入ろうと考えていた学部の関係もあり健康診断が必要でしたが、今回の申請に関しては特に要求されませんでした。
ビザの延長方法
ビザの延長方法のプロセス自体は一緒ですが、コロナが関係している場合としていない場合で必要書類が変わってきます。まずはコロナ関係なしで延長が必要な場合を見ていきましょう。
・コロナ関係なしにビザの延長が必要な場合
1回目と特に変わりはありませんので、必要書類が揃い次第、immiacountにログインし、new applicationをクリックして質問内容をよく読んで進めていきましょう。
1回目の申請はエージェントにやってもらったという人は不慣れかもしれませんが、それほど小難しい質問事項はないので、問題なく進められると思います。
申請料は$630ほどでした。
・コロナの影響を受けた場合
コロナの影響を受けた場合、追加の書類を提出することでビザ申請料を免除することができます。それがForm 1545です。ただし残念なことに、既に学生ビザを申請している留学生への申請料払い戻しは行われず、これから新たに学生ビザを申請する留学生だけに限られます。
https://immi.homeaffairs.gov.au/form-listing/forms/1545.pdf
自分がもし該当すると判断した場合、フォームのPart B、Cに情報を入力し、自分の所属する教育機関へこのフォームを送りましょう。どこに送るかは教育機関のサイトで確認しましょう。
教育機関によって申請資格があると判断された場合、ビザの申請書にForm 1545を添付することができます。
Form 1545
このフォームについてより詳しい説明は以下のページ (外部)から確認できます。
https://www.homeaffairs.gov.au/covid-19/Documents/japanese/covid-19-student-visa-japanese.pdf
どれくらいでビザが下りたか
筆者がビザを申請したときはまだ国境をいつ開けるのかすら議論されていなかった2021年の3月でした。この時からビザ申請料免除のシステムがあったと記憶していますが、筆者は学部変更が理由だったので残念ながら該当者ではありませんでした。それで実際この時ビザが下りるまでどれくらいかかったというとなんとたった9日。処理時間なるものが通常表示されますがそれが約半年かかるとなっていたので、10日もかからずビザが下りて驚きました。おそらく国境が完全に閉じていたので、新規ビザ申請者が極端に少なかったのでしょう。
ですが、今は状況が違い、かなりの数の申請者がいると予想されます。実際に移民局のサイトを覗いてみると通常よりも発行するのに時間がかかる見通しとしています。
もし新しいビザが下りる前に既存のビザが切れたら
もし新しいビザが下りる前に、現在の学生ビザが切れてしまっても、Bridging visa Aが有効になり、オーストラリアに滞在することが可能です。このBridging visa Aは新しいビザの申請完了時に承認通知書と共に届きます。
最後に
色々と学生ビザの延長方法を見ていきましたが、自信がなかったり、ややこしいと感じた場合は、エージェントに頼んで代わりに申請してもらうのも一つの手だと思います。エージェントに頼むことで必要経費が増えてしまうかもしれませんが、一番大切なことは留学先に違法滞在しないことです。なので、無理そうだと感じたら、無理をせずにプロであるエージェントに頼んでしまいましょう。
ビザは他国に合法的に長期滞在する上で非常に重要です。自分でやる、エージェントに頼む関係なく常に最新の情報を取り入れ早め早めに行動することを心がけましょう。
*1:ここで言う学生ビザはサブクラス500のことを指します。