単位、それは留学を無事に終える上でこの上なく大事なもの。単位を全て問題なく一発で取得すれば成功と言う報酬を手にできますが、一方でこれを落とせば、滞在時間が長くなるだけではなく、経済的ダメージもかなり大きくなります。これらのようなダメージを回避するにはまず単位の仕組みを知ることが重要です。と言うわけで今回は、単位の仕組み、落単したらどうなるかなどを見ていきます。
目次
- カーティン大学の単位制度
- パスするのに必要な成績
- 追試という救い
- 落胆すると即留年の可能性
- 実際に落単した人の割合
- 筆者も落単したことがある
- 落単を避けるために
- もし実際に落単をしてしまったら
- 最後に
- Reference
カーティン大学の単位制度
カーティン大学含め、オーストラリアの大学は基本的に三年で卒業です。そして、カーティン大学では卒業に必要な取得単位数を600単位と設定しています(例外あり)。つまり、一年で200単位、一学期あたりで100単位取得といった計算になります。
筆者の場合、一科目の単位数が25単位なので一学期で取れる科目数は4個になります。一科目の単位数は科目によって変わるので四科目になったり、五科目になったりします (Curtin University, 2021)。
成績システムが気になる方はこちらのブログを
average-ryugaku.hatenablog.com
パスするのに必要な成績
基本的に全ての課題の点数の総合が50%以上であればその科目をパス(単位取得)したことになります。これ自体は大したことのない感じがします。しかし厄介なことに全ての課題にパスしないと単位取得したことにはならないとする科目があります。
筆者が二学期で取っていたGENE1000という科目が例として挙げられます。課題数は3個ありそれぞれの配点が
- Test 1 25%
- Practical component (Part A 10%, Part B 25%)
- Final assessment 40%
Test 1とFinal assessmentでいい点が取れていたとしても、もしpractical componentが45%しか取れていない場合、再試験の対象になります。
追試という救い
もし授業に欠席せず、成績が40%後半台であれば、追試、再試験を受けられる可能性はあります。
落胆すると即留年の可能性
先ほど一学期あたりの取れる単位は決まっていると書きました。そして、筆者の学部の科目は全科目必修になっています。さらに一学期又は二学期にしか開講していない科目もあります。
単位数が決まっていて全科目必修科目ということは、一個落とすと翌学期または翌々学期に再履修しなければならず、その結果1科目のために留年することになります。
再履修する場合、特別な理由がない限りまた授業料を払わないといけないので経済的ダメージもかなり大きくなります (Curtin University, 2021)。
さらに最悪のケースが起こる可能性もあります。prerequisitesを設けている科目があることです。prerequisitesとはある科目を履修する前にパスしなければならない科目、いわゆる前提条件のこと (Curtin University, 2021)。つまり、prerequisitesとして設定されている科目に落ちると、翌学期まるごと暇になってしまうなんてこともあり得ます。
今学期に履修したHUMB1001という科目があります。この科目をprerequisitesとしている翌年の一学期の科目は満四科目でした。つまり、この科目を落としたら来学期まるまる暇になると言うわけですね。※今学期の科目は全てパスしていました。
そして、2022の一学期の科目が二学期の科目のprerequisitesになっているのでHUMB1001を落とすと2022年まるまる暇になってしまいます。
また2回目も落としちゃったなんて人もたまにいます。その場合、もう再履修ができなくなる可能性があります (Curtin University, 2021)。
筆者の同じ学部にいた友人もその一人で、授業に急に来なくなったと思ったら、学生ポータルにログインできなくなって授業に出られなくなったと言っていました。
実際に落単した人の割合
実際何割くらいの生徒が落ちてるのか疑問に思う方もいるかもしれません。The conversation (2020)によると、およそ40%の生徒が少なくとも一つの科目を落としている状況で, 中退する可能性も4倍高くなると報告しています。また、勉強を続けた生徒の58%が再び落単しているようです。卒業するのが難しいと言われる所以がこれでしょう。
筆者も落単したことがある
実は言うと、編入前ですが単位を落としたことがあります。言い訳をさせていただくと、専門学部に全く関係のない科目であったため、学習する意義を見出せず、レポートがうまく書けませんでした。
落単を避けるために
落胆を経験している筆者からアドバイスはあまり役立たないと思いますが、3点だけ
- 一人で勉強できない場合は友達を誘って一緒に勉強する
- わからないことがあったら、すぐに誰かに聞く
- ちゃんと授業に出て、復習を欠かさずやる
こう言った基本的なポイントを守れば、おそらく落単を免れることができると思います。
もし実際に落単をしてしまったら
もし落単してしまったら、カーティン大学の場合になってしまいますが、ユニットコーディネーターに相談をしましょう。ここで相談することにより、新たな科目のスケジュールを教えてもらうことができます。
また、この科目が本当に自分に合っているかを確認し、筆者のように他の学部へ編入することも検討できます。
筆者の場合、編入する際に、ユニットコーディネーターだけでなくサポートセンターのスタッフにも相談をしました。
いろいろな職員に相談することで、よりどの学部が最適格なのかが認識できます。
最後に
大学を卒業する上で必須の単位。単位を落とさないためにも単位の仕組みをしっかりと理解し、勉学に励んでいきましょう。
Reference
Curtin University. (2021). How long will it take to complete on undergraduate degree? https://students.connect.curtin.edu.au/app/answers/detail/a_id/351/~/duration-of-undergraduate-degree
Curtin University. (2021). What happens if I failed a uit? https://students.connect.curtin.edu.au/app/answers/detail/a_id/2225/~/failing-a-unit
Zacharias, N., & Ajjawl, R. (2020). When students fail, many do nothing about it. Here’s how unis can help them get back on track. The conversation. https://theconversation.com/when-students-fail-many-do-nothing-about-it-heres-how-unis-can-help-them-get-back-on-track-144563