初マラソンで途中4km歩いてもサブ4するまで

2017年にオーストラリアへ留学してから何かスポーツをする習慣がなくなり週末だけでも体を動かそういうことでランニングを始めました。そこから2年ほどは週末だけずっとランニングをしていましたが、せっかく走るんだったら何か目標が欲しいというわけでマラソン大会に出てみようという運びになりました。今回は2019年の初マラソンで途中4km歩きながらギリギリサブ4を達成するまで何をやったかについてまとめました。

目次

練習期間及び走行距離

普通マラソンとりわけ初マラソンを安全に走るとなったら半年くらい前から準備を始めると思います。しかし、当時の僕はマラソンを完全に舐めていて大した準備は必要にないとたかを括っていたので10月に行われる大会の3ヶ月前の7月からちゃんとした?練習を始めるようになりました。ちなみにストラバにデータがあったのでマラソンまでどれくらい練習で走ったかを合算したところなんと363kmしか走っていませんでした。この数字からもどれだけ練習していなかったかがわかります。

使用したシューズ

  • 練習ではペガサス35を主に使用していました。 ペガサスシリーズはこの代しか持っていませんが非常に使い勝手の良いシューズでした。これ一足でジョグから当時はやっていませんでしたがLTまで賄える代物だと思います。
  • レースではズームフライ3を使用しました。自分の中では初のカーボンプレート搭載のシューズでしたが、あまりこのシューズとは良い思い出がありません。まずレースシューズとしては重すぎると感じます。特にマラソン後半の脚が回らなくなり始めた頃にシューズの重さを感じ失速、そして脚が上がらず歩いてしまうことにつながりました (ただの練習不足)。

練習メニュー

全体を通して朝に練習をしていて、余裕があったら午後も走るようにしていました。火、金、土曜日になんちゃってポイント練習を行いそれ以外の日はジョグで日曜日を休息日に設定しました。

7月

走行距離:106km (ジョグ63.55km、アップダウン含むポイント練習42.45km)

ポイント練習

火曜日のポイント練習では1000mのVO2maxインターバルを取り入れようとしましたが、一人でやるのはきつく大体いつも飛ばしすぎて1本目でもう無理状態になっていたので、他に良い練習はないかと調べていたところ、故・田中宏暁教授が発案されたインターミッテントトレーニングが自分にはあっているのではと思い取り入れてみました。本来は12-15本やるべきところを7月の段階では半分くらいしか行いませんでした。理由としてはいきなり12本やるのは怪我のリスクを高めると考えたからです。普段のジョグすらまともに走っていない状態では体が練習についていきません。

ジョグ 

普段のジョグもかなり雑に行っていました。疲れてきたら今日はもう良いやという感じで練習を終えていました。集中できていない日は2kmちょいで終えていて、最高でもこの時期は8kmしか走っていません。

8月

走行距離: 115km  (ジョグ: 58.34km、アップダウン含むポイント練習: 56.66km)

ポイント練習

インターミッテントトレーニングがうまくハマっていましたがそれでもインターバルはやらなければならないという謎の使命感からか何度かトライしていました (結局は失敗)。インターミッテントの練習がうまくハマった時に気づいたんですが、この練習がうまく行った週または翌週のジョグの調子が良くなり距離が延ばせていきました。

ジョグ

上記にも書いた通りポイント練習が上手くハマった時のジョグの調子が良く、このままいったら余裕でマラソンが走れると馬鹿なことを考えていました。そんな楽観的なお調子者は調子が良い時でも6km程度しか走っておりませんでした。加えてペースコントロールが全くできておらず4'20/km-4'30/kmとかなり速いペースでジョグとは呼べないジョグをしていました。

9月

走行距離: 142km (ジョグ: 96.35km、アップダウン含むポイント練習: 45.65km)

1ヶ月前からやっと普段のジョグも10kmを超えるようになり、最終的に一番長く走ったのがこの月になりました。またこの月に初めて20km以上のロングランを行いましたが、行った後の疲労感からまずい、マラソンなめてたわとなりました。気付くのがだいぶ遅い気がしますが、しかしそれでもまあ本番は勢いでなんとかなるでしょと甘い考えは抜け切りませんでした (いい加減学習しなさい)。

レース直前から当日

レースは10月にはいってすぐにありました。レース週は軽くジョグで調子を整えてあとは当たって砕けろでいこうと企てていました。しかしここで事件が起きます。

マラソン1週間前に引っ越しをしたのですが、前の家のひどい環境から抜け出せたことからかスッと緊張が解けてしまい、久々に風邪をひいてしまいました。しかも4日前まで治らずかなり体力を持っていかれました。

そんなこんなで練習を積み重ねていなくレース直前に風邪を引いてしまった状態で本番を迎えました。以下の画像の5km毎のラップからわかりますがまあひどいですね。

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後半見事なダダ下がり

ご覧の通り最初の10kmは明らかにオーバーペースです。しかし心の中で、あれこれサブ3いけちゃうんじゃねとここでもまだ甘い考えが。ところがそんなものはすぐに不可能となります。13km地点にある石畳の区間で足首を軽く捻ってからスピードに乗れなくなり、集団から遅れていきました。そこからずっとほぼソロで走ることになってしまいかなり力が削がれ、後ろから来る他のランナーにずっと抜かれる状態になっていきました。これは精神的にも肉体的にもかなりキツく棄権の2文字が25kmすぎから何度も頭をよぎりました。

そして、とうとう30km過ぎくらいから足首の状態が悪化しシューズの重さがかなり気になり初め、もう止まっちゃいそうなくらいまでペースが落ちていきました。

そこから35kmまではスロージョグペースを維持していましたが、集中力が完全に切れついに歩きの体制に入ってしまいました。こうなると後1分だけ歩こうが2分になり、1kmになり中々そのサイクルから抜け出すことができなくなります。またこの付近から前半あまり補給をできなかったせいか腕が痺れ始め脱水症状のような状態になっていました。

そうこうしているうちに歩いてから4km経ってしまいこのまま歩いてゴールしおうかなと考えていた時に、後ろからスキンヘッドのお兄さんが"後少しだから走ろう”と声をかけてくれ走り出すと"ちゃんと走れるじゃないか"とさらに応援してくれなんとかそこからゴールまで走り切ることができました。ゴール後にその方に会うことはありませんでしたが、応援されるとこうも力が出てくるものなのかと改めて声援の凄みを感じることになりました。

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ギリギリサブ4達成

まとめ・大事な点

マラソンは完走しなかったがサブ4は達成したという若干意味のわからないことが起きた初マラソンですが、この経験から気づいた・学習したものとして

  • ジョグの距離が短くてもある程度速いペースでこなせばサブ4はできる
  • サブ4であればVO2maxのインターバルはやらなくても良い (特に一人で練習する場合)
  • 現実的な目標を立てる (実は明確な目標を立てずただレースに出たいと考えていた)
  • 本格的に練習を始める前に自分が今どれだけ走れるかをパークランなどで試すべき (5kmのタイムを知ることで練習のペース設定や目標を立てることができる)
  • マラソンを舐めない
  • レース1週間前に引っ越しをしない

2020年はレースがコロナの影響でなかったので流れましたが、以前エントリーを書いたように2021年は5kmのレースに出たり、またフルマラソンを今度はきっちりと計画を立てた上で走ることができました。フルマラソンの方に関しては次回のブログでまた書こうと思います。

では、また。